SFと一口に言っても、ドラえもんの秘密道具からサザエさん時空までどこからどこまでSFなのか考えるとキリがありません。
それこそ宇宙空間のように無限に広がっていってしまいますが、あまり小難しいことは考えず、宇宙っぽさや未来っぽさを感じることが出来るオススメのアニメを選ばせてもらいました。
ということで、それではさっそく紹介いってみましょう!
星方武侠アウトロースター

(C)モーニングスター・サンライズ/集英社・創通
放送年 | 1998年 |
話数 | 全26話 |
ジーン・スターウインドは、相棒のジム・ホーキングと共に辺境惑星センチネル3で便利屋稼業を営んでいました。
ある日、ジーンとジムは謎の美女レイチェルからボディガードの依頼を請け負います。
しかしその依頼の裏にはとんでもない秘密が隠されていたのでした。
そして、ジーンたちはアウトローと宇宙海賊の壮絶な抗争に巻き込まれていくのですが・・・
ウルトラジャンプで連載された伊東岳彦の漫画が原作。
といっても原作の漫画は3巻で休載していて現在でも未完のままですので、実質アニメオリジナル作品と言っていいでしょう。
アニメは物語途中で終わるということはなく、ちゃんと完結しますのでその点は心配無用です。
SFと聞くと、難解な用語とか設定とかでちょっと小難しいイメージ持たれてる方も少なく無いと思うんですが、この作品は全然そんなことはありません。
賞金稼ぎの主人公ジーンが仲間たちと共に、宇宙海賊たちとお宝を巡って冒険やバトルを繰り広げるという分かりやすい話です。
この作品に出てくる宇宙船は「グラップラーシップ」と呼ばれ、腕(グラップラーアーム)が付いているので、宇宙船なのにバトルではその腕を使って格闘戦を繰り広げるというのが特徴的です。
全編を通して、宇宙を舞台にした熱い少年漫画という感じのノリですので、こういう王道アクション系が好きな人なら間違いなく楽しめるでしょう。
後このアニメ、OPがめちゃカッコイイのでぜひ注目して欲しいですね。
Vivy -Fluorite Eye’s Song-

©Vivy Score / アニプレックス・WIT STUDIO
放送年 | 2021年 |
話数 | 全13話 |
「歌でみんなを幸せにする」という使命を与えられた自律人型AIヴィヴィ。
いつものようにステージで歌っていたヴィヴィの前に、マツモトと名乗るAIが現れます。
100年後の未来からやって来たと語るマツモトは、ヴィヴィに向かって言うのでした。
「自分と共に歴史を修正し、100年後に起こるAIと人間の戦争を止めてほしい」と――。
『Re:ゼロから始める異世界生活』の作者の長月達平が脚本、進撃の巨人や魔法使いの嫁などを手掛けてきたWIT STUDIOがアニメーション制作を担当するオリジナルアニメ作品。
さすがWIT STUDIOという感じの凄まじいアクションシーンが随所で見られて、油断していると驚きます。
物語としては未来でのAIの暴走だとか、どこかで聞いたような特に目新しさを感じる話ではないのですが、エピソードのひとつひとつが非常に丁寧に作られているのが好印象です。
また、メインキャラクターであるヴィヴィ役の種﨑敦美さん、マツモト役の福山潤の演技がとにかく上手く、二人の掛け合いを聞いているだけでも楽しいですね。
宇宙戦艦ティラミス

© 宮川サトシ 伊藤亰・新潮社/「宇宙戦艦ティラミス」製作委員会
放送年 |
|
話数 |
|
宇宙暦0156年。
地球連邦政府とメトゥスの民の抗争は激しさを増していました。
宇宙戦艦ティラミスの若きエースパイロット、スバル・イチノセはそんな戦況を打破するべく立ち上がるのですが・・・
宮川サトシ(原作)、伊藤亰(作画)による『くらげバンチ』にて連載された漫画原作のアニメ作品。
宇宙戦艦と言いながらも、主人公スバルがロボに乗って出撃するシーンやロボのコクピット内での描写も多く、半分以上はロボットものという感じです。
絵柄は割とマジメというかパッと見はギャグアニメのようには見えないのですが、ハッキリ言ってこのアニメ、最高にくだらないです(誉め言葉)。
主人公のスバルがシャツを裏表間違えて着て出撃してしまったのでコクピットの中で落ち着かないとか、トイレに行き忘れて尿意を我慢しながら戦うとか、よくこんなアホなエピソード毎回考え付くなと感心してしまいますね。
そういったスバルの状況や心情を、大塚明夫さんの渋いボイスのナレーションが妙に落ち着いて説明してくれるのがシュール過ぎて笑います。
1話の長さが5分くらいとすぐ見れてしまうので、ありそうでなかったSFロボットギャグアニメをサクッと見てみてください。
プラネテス

©幸村誠・講談社/サンライズ・BV・NEP
放送年 | 2003-2004年 |
話数 | 全26話 |
ハチマキこと星野八郎太は宇宙ステーションでのスペースデブリ回収を仕事にするサラリーマン。
自分の宇宙船を手に入れるためデブリを回収する日々の中、ハチマキは自分の生き方を考え始めていました。
そんなハチマキの働くデブリ課に新入社員のタナベが配属されてきます。
何かにつけて反発し合うハチマキとタナベでしたが、やがて二人は惹かれ合っていくのでした。
モーニングにて連載された幸村誠による漫画原作のアニメ作品。
監督はスクライド、コードギアスといった名作を数多く手掛けている谷口悟朗。
アニメーション制作は、ガンダムをはじめとする数多くのSF・ロボット作品などでアニメファンにはお馴染みのサンライズです。
スペースデブリ(宇宙のゴミ)の回収作業をするサラリーマンが主人公の、宇宙を舞台にした職業モノと言える作品です。
言ってみればヒューマンドラマとして描かれている側面が強く、宇宙とかSFとかあんま興味ないんだよなぁ~って人でも楽しめる作品ではないでしょうか。
実はこのアニメ、原作漫画とはかなり設定やキャラクターの性格が異なっていて、原作から入った人や後から原作を読んだ人はちょっと驚くかもしれないですね。
ただ、けっして改悪されてるとかではなくアニメはアニメとしてしっかり面白いので、比較して見てみるのも面白いかもしれません。
まぁ控えめに言って傑作なのは間違いありませんので、見て損はないでしょう。
彼方のアストラ

©篠原健太/集英社・彼方のアストラ製作委員会
放送年 | 2019年 |
話数 | 全12話 |
西暦2063年、9名の少年少女たちが惑星キャンプへと旅立ちました。
無事に目的地の惑星マクパにたどり着いた一行でしたが、そこに出現した謎の球体に飲み込まれて宇宙空間へと放り出されてしまいます。
運よく宇宙船「アストラ号」を手に入れた彼らは、母星への帰還を目指します。
しかし、メンバーの中に帰還を邪魔しようとするものが居ることが発覚。
はたして裏切り者は誰なのか?
疑念が渦巻く中、彼らは無事に帰還することができるのでしょうか?
ウェブコミック『少年ジャンプ+』にて連載された同名漫画をアニメ化。
作者はスケットダンスで有名な篠原健太です。
1クールで放映された作品ですが、原作漫画がそこまでの長編ではないため12話という尺の中で上手くまとまっています。
個人的には今のギャグシーンいる?みたいなところもあったのですが、絶望的で疑心暗鬼の状況下の中でも物語の雰囲気的に暗くなり過ぎないためのいい塩梅だったのかなとも思います。
ラストも非常に爽やかで、最後まで見て良かったと思える作品ですね。
おわりに
ということでSFアニメのオススメ作品を紹介させていただきました。
最近のアニメは異世界モノが主流で昔ほどSF作品は多くないですが、気になった作品があったらぜひ見て欲しいですね。
この記事が少しでも作品選びの参考になりましたら幸いです。
それでは最後までお読みいただきありがとうございました!