月刊アフタヌーンの漫画原作アニメおすすめ5選

アニメ
©漆原友紀/講談社・「蟲師」製作委員会

アフタヌーンといえばコアな漫画ファンがターゲットの漫画雑誌ということもあって、小難しかったり意識高い系の作品が多いと思ってちょっと見るのを尻込みしちゃってる人もいるのではないでしょうか。

確かにクセの強い作品も多いですが、それだけに他とはひと味もふた味も違った面白い作品が揃っています。
そんなアフタヌーン漫画のアニメ化された作品の中から、実際に見て面白かったオススメのアニメを紹介させていただきます。

それではさっそく行ってみましょう!

げんしけん

(C)2004 木尾士目・講談社/現視研研究会

放送年
  • 2004年:げんしけん(1期)
  • 2007年:げんしけん2(2期)
話数
  • 全12話:げんしけん(1期)
  • 全12話:げんしけん2(2期)

笹原完士は大学への入学をキッカケに、今まで隠し続けていたオタク趣味をさらけ出せる場、オタクたちの集まるサークルに入ろうと決めていた。
何となく気になった「現代視覚文化研究会」、通称「現視研(げんしけん)」を見学で訪れた笹原は、部室前で同じ新入生の高坂真琴と出会う。
すでに現視研に入ったという高坂に笹原は部室の中へと案内されるのだが、そこで現視研メンバーたちの手痛い歓迎を受けることになるのだった!

 

原作は木尾士目、連載は2006年に完結済み。
「現視研(げんしけん)」というオタクサークルに所属するメンバーたちを中心に、リアルなオタクたちの日常を描いた作品です。

個人的に歴代アフタヌーン漫画の中でもトップクラスに好きな作品でして、ひときわ思い入れがあったりします。
もちろん原作漫画は面白いのですが、このアニメ版も非常に出来が良いです。
リアルなオタ会話や実際に居そうな登場人物たちには、共感を通り越して複雑な気持ちすら抱くほどでした。
何はともあれオタクにとって分かりみが深い描写が満載ですので、オタクライフを送った経験がある方には超絶オススメです。

「げんしけん」完結後に続編となる「げんしけん 二代目」も連載され、こちらもアニメ化されています。
「げんしけん 二代目」では初代の登場人物のキャストが総入れ替えされてしまい、当初ファンの間で割と物議をかもしだしました。
ただ、アニメとしては二代目も良く出来ていますので、初代が気に入ったらそちらも見て欲しいですね。

ヴィンランド・サガ

©幸村誠・講談社/ヴィンランド・サガ製作委員会

放送年 2019年
話数 全24話

千年紀の終わり頃、あらゆる地に現れ暴虐の限りを尽くした最強の集団、ヴァイキング。
最強と謳われた戦士の息子トルフィンは幼くして戦場を生き場とし、幻の大陸ヴィンランドを目指す。
激動の時代で巻き起こる、本当の戦士の物語。

引用 https://vinlandsaga.jp/introduction/

原作は幸村誠、元々は週刊少年マガジンで連載されてましたが遅筆の為にアフタヌーンへと移籍して現在も連載中。
まぁ正直マガジンの連載の中では浮いてた感もあったんで、幸村先生の作風的にアフタヌーンの方が合ってると個人的に思ってます。

アニメーション制作はWIT STUDIO(ウィットスタジオ)、監督は籔田修平。
北欧の蛮族ヴァイキングたちの生き様を描きます。

この作品の主人公はトルフィンという小僧なんですが、アニメでは尺的にアシェラッドの物語にも見えます。
アシェラッドっていうのはトルフィンの仇でもあり師でもあるみたいな、トルフィンとは複雑な関係なんですがこのオッサンがとにかくカッコいいんですよね。

アニメ第2期の制作も決まっており、非常に楽しみです!

おおきく振りかぶって

©ひぐちアサ・講談社/おお振り製作委員会

放送年
  • 2007年:おおきく振りかぶって(1期)
  • 2010年:おおきく振りかぶって 〜夏の大会編〜(2期)
話数
  • 全26話:おおきく振りかぶって(1期)
  • 全14話:おおきく振りかぶって 〜夏の大会編〜(2期)

「俺なんか・・・」と、すぐメソメソと泣くピッチャー・三橋廉。

彼は中学時代、経営者の孫と言う事で”ひいき”でエースになっていた上に、マウンドを3年間ゆずらなかった事でチームメイトに嫌われ、悲しい中学時代を過ごしていた。

自分のせいで野球部は負け続け、みんなも野球を楽しめなかった。その罪悪感から、彼は完全に自身を失い、人間不信に陥っていく。中学卒業後、エスカレーター式の見星学園を出、野球をやめる覚悟で西浦高校へ入学する。

別の学校では、実力のない自分はもうピッチャーにはなれないだろうと思いながらも、その足はまっすぐに野球部グラウンドへ向いてしまうのだった。

引用 http://www.tbs.co.jp/anime/oofuri/1st/03story/story.html

原作はひぐちアサ、現在も本誌で連載中。
アニメーション制作はA-1 Pictures、監督はガールズ&パンツァーやSHIROBAKOなど人気作品を多数手がけている水島努。

スポーツものの定番とも言える高校野球を題材にした作品ですが、汗臭い感じみたいのはあんまりなく暑苦しいスポ根は苦手って人でも見やすいでしょう。

主人公たちが所属するのが新設の野球部ということで部員は1年生のみ。
上下関係が無いので部員たちの仲も良く、中村悠一や下野紘といった人気キャストを取り揃えていることもあって腐った界隈の人たちにも人気です。
そういうBL感を抜きにしても面白い作品で、色も音も付いてアニメは爽やかさ120パーセント増しくらいの出来になってますね。
それとOP曲、ED曲ともに最高でこれだけでも見る価値十分にありです。

宝石の国

© 2017 市川春子・講談社/「宝石の国」製作委員会

放送年 2017年
話数 全12話

これは、成長の物語
宝石たちの中で最年少のフォスフォフィライトは、硬度三半とひときわ脆く、靭性も弱くて戦闘に向かない。また、他の仕事の適性もない。そのくせ口だけは一丁前という、まさに正真正銘の落ちこぼれだった。そんなフォスに、三百歳を目前にしてやっと初めての仕事が与えられる。それは、博物誌編纂という仕事。地味な仕事に不満なフォスだったが、彼はその目で世界を見、様々なことを経験する中で、しだいに大きなうねりに飲み込まれてゆく。そしてついに、彼は望まぬかたちで、欲しかった“強さ”を手にするのだが──。

引用 http://land-of-the-lustrous.com/story/intro.html

原作は市川春子、本誌連載は残念ながら休載中。
アニメーション制作を担当したのはオレンジ。

すでに人類が絶滅した未来の世界の物語で、「宝石」という人型の生命体と、その宝石たちをさらう為に月からやって来る「月人」との戦いを描きます。

このアニメの特徴は何といっても登場キャラを含めて全てCGのフルCGアニメというところでしょう。
アニメファンにはフルCGアニメに拒否反応を示す人も結構多いと思いますが、この作品はキャラクター特性や世界観とCGが見事にマッチしています。
宝石というキャラクター達のツヤや輝き、彼らの身体が割れたり砕けたりする様子はCGのアドバンテージが生かされまくっていて見ていて感心せざるを得ませんでした。

放映当時、これまでのCGアニメに比べて頭ひとつどころか五つぐらい飛び抜けていた出来だったのですが、2021年でもこの作品に匹敵するレベルのCGアニメを探すのは難しいでしょう。
独特な設定と物語も中毒性が高く、ひとりでも多くの方に見て欲しいアニメですね。

蟲師

©漆原友紀/講談社・「蟲師」製作委員会

放送年
  • 2005-2006年:蟲師(1期)
  • 2014年:蟲師 続章(2期)
話数
  • 全26話:蟲師(1期)
  • 全22話(20話+特別編前・後編):蟲師 続章(2期)

動物でも植物でもない、微生物や菌類とも違う、もっと命の原生体に近いモノ達、それらを総じて”蟲”と呼ぶ。
それらは形や存在が曖昧で、存在を知るものは限られた”ヒト”のみである。
“ヒト”と”蟲”が重なる時、人智を超えた妖しき現象が生まれ、その時 “ヒト”は初めて”蟲”の存在を知ることになる。
本編では”蟲”と”ヒト”をつなぐ”蟲師”である主人公のギンコが、旅の途中で 様々な人々と、それに関わる”蟲”に出会い、妖しき現象を解決し、”ヒト”と “蟲”とを共生へ と導いていく…。

引用 https://mv.avex.jp/mushishi/ara.html

原作は漆原友紀、連載は2008年に完結済み。
アニメーション制作はアートランド、監督は長濵博史。

「蟲」というのは昆虫ではなく、作品内では「命の源流に近いもの」となかなか難しい定義をされてますが、イメージ的には精霊やちっちゃな妖怪みたいなものと思ってもらえればいいんじゃないでしょうか。
その「蟲」が原因で引き起こされる病だったり怪異現象だったりを解決するのがタイトルにもなっている「蟲師」です。
虫を操ってバトルするみたいな内容では無いので虫嫌いの人も安心してください。

これぞまさにアフタヌーンって感じの作品で、派手さはないんですけど恐ろしく丁寧に作られたアニメです。
基本的には1話完結の話で、回によっては後味悪い結末を向かえたりもするんですが、それはそれで味わい深かったりします。
原作再現度が半端なく、静かに染み入る感じの物語とか美麗な背景とか原作ファン感涙の出来と言っていいので、漫画しか読んでない方たちにもぜひ見て欲しいですね。

おわりに

以上、おすすめのアフタヌーン漫画原作アニメを紹介させていただきました。

さすがアフタヌーンという独特かつ唯一無二の雰囲気をもった作品が多いという印象ですね。
少しでも作品探しの参考になれば幸いです。

それでは、最後までお読みいただきありがとうございました!

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